出産の痛さとその心構えについて

  • 2020-06-28
  • 2020-12-01
  • 母業

この前、臨月の友達に「出産って痛いの?」と相談されました。

不必要に怖がらせても良くないので大人の対応をしましたが、本音では「痛いですよ、二人目を考えるのをためらうくらい痛いですよ」と言いたかったです。

ただ、いずれは私も考えないといけない問題なのでどういう痛みだったかを改めて整理したいと思いました。
個人差ありますので私個人の表現として捉えて下さいね。

あと、出産は痛み以上に尊いです。モチツケ

私の出産概要

どんな感じだったかを先にお伝えしておきます。

ちなみに、初産にもかかわらずかなり早く生まれた&安産だったため、分娩台で「お母さん、何人目ですか?」と言われました(1人目だよ!)。

時系列

0:30:なんとなくお腹が痛い(生理痛というか腰痛というか)。でも寝る。

2:00:お腹が痛くて起きる。生理痛と下痢の時のお腹の痛さが混ざった感じ。

3:00:「陣痛きたよ」のアプリをダウンロードして、痛みの波を確認したところ、10分間隔だったり20分間隔だったり。はやとちりだと恥ずかしいので布団の中で耐え忍ぶ。辛い。

5:00:痛みに耐えきれず、病院に向かう。その場で入院。子宮口3cm。

5:30:陣痛室に。ジュースを飲んだが、痛すぎて戻す。まとめサイトを見ながら気を紛らわす。痛みに耐えながらたまに笑う。

7:00:痛すぎてベッドの縁をバンバンたたき出す。陣痛室に3人妊婦がいたが、誰もいたそうでなくて(陣痛促進剤の投与中だった模様)、「何で周りは痛そうじゃねえんだよ~~~!」とわめきながらキレる。まとめサイトを見る余裕がなくなり、旦那にスタンプを連打する。

8:00:子宮口10cm、破水。気持ちが悪くて泣きながら分娩室に移動。

9:00:辛すぎて現実逃避。居眠りをしたら陣痛が弱まってしまったので頑張って目を覚ます。

10:00:分娩。お腹をぐいっと押されて胎盤を排出、会陰部がちょっと裂けたので麻酔を打たれて縫合。そのまま2時間安静。

12:00:自室に戻る。

18:00:授乳が始まる。

どんな痛みなのか

このサイトを参考にすると、分娩第1期 (開口期)、分娩第2期 (娩出期)、分娩第3期 (後産期)とあるようですが、私が辛かったのは1・2期のみでした。

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分娩第1期 (開口期)

前述の時系列では0:30~8:00だと思います。

痛さの種類で言うと、生理の時の腰・下腹部の痛み×腹を下したときの痛みな感じです。
一番最初は生理痛のようなズーンとした痛さが押し寄せてきて「あたたた,,,,」という感じです。
その後、お産が進行するにつれてお腹を下したときのツーンとしたような痛みが加わります。

痛みは、お腹の上部から腰らへん。

痛みマックスになると吐き気を催します(私は催して、マーライオンしました)。

分娩第2期 (娩出期)

前述の時系列では8:00~10:00だと思います。

この頃からは先ほどの痛みに加えてウ●コしたいという欲求と、尿意に駆られました。
特に、尿意が辛かったです。膀胱が押しつぶされているんでそりゃそうですけど。
このときは痛さが骨盤下あたりに移動します。なので、吐き気はなくなりました。そして不用意にいきまないようにお尻を押されました(たしか)。

助産師さんに「いきんで!」と言われたタイミングで、おもいっっっっっっきりいきんだところ、「ずりずりごごご」みたいな感覚ののち、発露(はつろ)という赤ちゃんの頭が見える状態になったようです。

ここでまた痛みの変化がありました。

「これをひり出したら事故になる」というでかいウ●コ的な存在を肛門に感じます。
「お腹が痛くて、出口の傷みなんて気にならないよ~★」という先人の教えは、私には適応されなかったようです。しかも「どうして肛門が痛いの~~~~~」という混乱に駆られました。

この痛みに関しては「これ、力一杯いきんだら、裂けるよな~」と”その場所がどうなっているのか”が一番イメージしやすい痛みで、個人的には一番しんどかったです(痛みから現実逃避したくてウトウトし始めたら陣痛が弱まってしまった)。

先述の通りいきんだら出口が裂けるようなイメージがあったのでいきむのが怖かったのですが、「もうどうにでもな~れ★」の気持ちで力一杯いきみました。3回くらいいきんで、子どもが出てきました。

見えてないので分からないのですが、子どもの耳あたりが通り過ぎた後から急に楽になったように思います。

対策について

痛いもんは痛いんですが、痛みの対策について説明したいと思います。

  • 全部助産師の指示に従っておけ
    これが一番の対応です。
    痛くていきめないとかあると思うんですけど、そんな自己判断で従わないとかそういうことやってるとお産が長引くだけでもっと辛いからね。
    自分のリミットを外すんです。全部が全部想定外だから、言われたままに言われたことをやる。それだけ。
  • 分娩進行時の断面図みたいなのを覚えておく
    人によると思いますが、私は是が結構良かったですね。
    痛いのもただ痛いだけじゃなくて「あ、これは子宮が収縮している痛みなんだな」とか、頭で分かるとつらさが若干収まるというか。
    あと、図解で分娩のプロセスが分かっていると「今、子どもはここにいるんだな、自分より辛いよね、がんばらないと」みたいな感じで頑張れるように思います。
  • 腰をさすってもらう
    「手当て」って言葉の通り、手を当ててさすって貰うだけですごい楽になりました。
    分娩第1期は、母に腰をさすって貰えてすごく心強かったです。
  • 会陰マッサージ
    裂ける被害を少なくしてくれるとか。私は比較的少なかったのですがそれは会陰マッサージのおかげだと思います。
    さっさと切開しちゃう病院だったらそこまで気にしなくて良いのかもしれないんですけど。。。
  • ”皆やっている”と思うこと
    マジでしんどくても「●●ちゃんはこの痛みを2回も乗り越えている、痛くても死にはしない」と、具体的な顔が思い浮かべて耐えました。地味に心強いです。
  • 縄文時代や江戸時代のお母さんを思い浮かべる
    人類のいのちが繋がってきたと言うことは、今より劣悪な環境で子どもを産んできたお母さんもたくさんいるわけで。
    そういう人のことを思い浮かべたら自分なんてなんて恵まれているんだと、むしろ感謝の念すら生まれます(痛いけど)。
  • 子どもに会えると思うこと
    私はこれが一番有効でした。
    どんなに長くてもあと1日の間には子どもに会えるかもしれない、と思ったら今のお腹が痛い状態なんてたいしたことないと思えました。

出産の痛みに対する心構え

私は比較的早く生まれたので、もっと辛い思いをされている方も多くいるますし、私のお産はおそらくすごくライトな方でしたが「耐えたらかわいい子供に会える」ということは共通して言えること。
うまれてきたほんとにほんとにかわいくてしょうがないので、この記事を読んでいる初産のあなたには子どもに会えることをモチベーションに頑張って欲しいなって思います。

子どもに会えた瞬間は、すごく不思議な感覚で、めちゃくちゃ感動します(私はお産をした夜、ずっと感涙でした)。
痛いとか痛くないとかそんな小さいこと気にしないで、子どもと過ごす愛おしい感動的な日々を心を胸に頑張って欲しいです。

あ、あと会陰切開は多分麻酔すると思うんですが、麻酔はそんな痛くないんで身構えなくて良いですし、切開する方針の病院なら私が感じた「(ウ●コで)裂ける~~~~~!」的な事はなさそうなので助産師さんの指示に思いっきり従いましょう。

多分この記事を見ている方の多くはこれからお産と言う方だと思いますが、かわいい子供に会える・喜ぶ親族の顔が見れると思って頑張って欲しいなって思います。

応援しています!